エシカル消費とは?概要と挑戦してみたいエシカル消費
エシカル消費をご存知でしょうか。消費者庁でも普及活動を行っているエシカル消費ですが、どんな行動か知らない方も多いかと思います。今回はエシカル消費の概要や必要な理由、具体的なエシカル消費を紹介します。
エシカル消費とは
エシカル消費とは消費活動を通して、環境問題や社会問題に貢献することを言います。直接貢献できる場合もありますが、環境問題や社会問題に取り組む企業が提供している商品、サービスを利用して、企業の活動を応援できる場合もあります。
そもそもエシカルとは
エシカルとは、「環境や社会に優しい」という意味で使用されています。本来は「倫理的」という英語ですが、「人として行うべき行動」という意味合いから、「環境や社会に優しい」という意味合いで使われるようになりました。
エシカル消費が必要な理由
現在の地球では様々な問題が存在します。これらの問題を解決できないと、地球に住めなくなったり、すべての人が幸せに暮らせなかったりしてしまいます。私たち人間が長く暮らしていくには環境問題や社会問題を解決していかなければなりません。それらを解決する一つの手段として、エシカル消費が必要なのです。
エシカル消費で解決できること
エシカル消費で解決できることは、たくさん存在します。例えば、資源の無駄使いや、自然にとって負担になる素材を使用すること等の環境問題。日本でも問題になっているフードロスや、社会的格差からできてしまう貧困等の社会問題。どれも身近でよく耳にする問題ばかりです。
エシカル消費とSDGs
前述した問題を聞いてSDGsを連想した方も多いのではないでしょうか。SDGsとは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。この目標では、様々な環境問題や社会問題を解決するためのヒントが盛り込まれており、現在では国だけではなく自治体や企業、様々な団体で取り組まれています。エシカル消費とSDGsは非常に近い関係にいます。SDGsが目標であるのに対して、エシカル消費は手段です。消費という個人でもできる行動のため、エシカル消費でSDGsの達成に貢献できるのです。
具体的なエシカル消費
私たち一人ひとりができるエシカル消費。実際にできるエシカル消費はどんなことがあるでしょうか。
エシカル消費の商品
世の中にはエシカル消費のできる商品、サービスが多く存在します。環境に優しい素材やリサイクル素材で作られた商品は環境問題の解決につながったり、フェアトレードや寄付付きの商品は社会問題を解決できたりします。また、地元の名産品を消費することもエシカル消費になります。最近ではエシカル商品のみを取り扱ったセレクトショップも存在するため、より簡単にエシカル消費をすることが可能です。
エシカル消費のマーク
エシカル消費専用のマークは2021年3月現在ありません。その代わりにエシカル消費ができる商品、サービスの目安となるマークは存在します。有名なものだとエコマーク(ライフサイクル全体を通して環境負荷が少なく、環境保全に役立つ商品)や、グリーンマーク(古紙を40%以上利用して作られた商品)です。ほかにも、海のエコラベルMSCやオーガニックテキスタイル世界基準のGOTS等、多くのラベルが存在します。
エシカル消費の企業
エシカル消費ができる企業は多く存在していますが、その中でも有名な企業を紹介します。
・スターバックスコーヒージャパン株式会社
商品に使用しているコーヒー豆の99%を生産者の労働や生産地の環境に配慮した栽培方法で生産する「エシカルな調達」を行っています。また、お店でも定期的にエシカルな活動を伝えるワークショップも実施しています。
・株式会社セブンイレブン ジャパン
店頭で、「エシカルプロジェクト」というラベルを見たことはありませんか。これは販売期限が近くなった商品を購入した際にボーナスポイントがもらえるという取り組みです。このエシカル消費によって食品ロスを解決することができます。
・アディダス株式会社
PARLEYという海岸や海沿いの地域で回収されたプラスチック廃棄物をアップサイクルして作られた商品や、ヴィーガンレザー(人工の革素材)を使用したスニーカーを取り扱っています。サステナブルな取り組みを数多く行っており、様々な問題に貢献しています。
以上、エシカル消費についてでした。上記で紹介した以外にもエシカル消費ができる商品、サービスは多く存在しています。商品、サービスを選ぶ基準としてエシカル消費を取り入れてみましょう。