いらなくなったテレビを処分するには?正しい処分方法をご紹介!
新型テレビにはさまざまな機能が追加され、魅力的ですよね。皆さんはテレビを買い替えた際、使い終わったテレビをどう処分していますか?
実はテレビは家電リサイクル法の対象機器で粗大ゴミでは出すことができません。そのため、処分の際には注意が必要です。この記事では、家電リサイクル法に則った正しい処分方法を複数ご紹介します。
テレビの正しい処分方法、ご存知ですか?
買い替えや引っ越しの際に、不要になったテレビの処分方法が分からず困ったことはありませんか?実はエアコン、冷蔵庫、洗濯機と共に家電リサイクル法の対象機器となっていて、粗大ゴミとして出すことができません。私たち消費者は、リサイクルができるよう適切に小売業者・製造業者に引き渡す必要があります。
家電リサイクル法って?
家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)とは、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビが対象となっており、家電の部品や材料のリサイクルを行うことで「廃棄物の減量」「資源の有効活用」を推進するための法律です。(引用 経済産業省)
家電量販店をはじめとした小売店が家電の収集・運搬を、製造業者がリサイクルを、それぞれ担っており、消費者がそのための費用を負担することが定められています。排出者(私たち)、家電販売店、製造業者、国(自治体)がそれぞれの役割を担って協力することにより、環境にやさしい持続可能な社会を形成していくことができるのです。
そもそもリサイクルって?
限りある資源を有効活用するために「5R」が重要とされています。
リサイクルも5Rの中のひとつ。具体的には、使い終わりゴミとなってしまったものを、資源に戻し新しい製品を作ることを指します。ゴミの量を削減することで、埋め立てや焼却処分が不要となり、温室効果ガスの削減に繋がります。多くのゴミをリサイクルすることで、さまざまなメリットがあるのです。
処分にかかる費用
一番気になるのは費用面ではないでしょうか。テレビの処分にかかる費用は、収集・運搬料金とリサイクル料金を合計した金額となります。それぞれの費用について解説します。
リサイクル料金って?
家電リサイクル法に伴い、資源を活かしリサイクル可能な処分が必須となっています。
そのための費用を個人が負担することが決まっているため、かかってくる費用です。家電の指定引き取り場所に届けられたテレビを各地のリサイクルプラントまで運び、リサイクルを行うために使われています。私たちが支払ったリサイクル料金で、テレビを始めとした家電が有用な資源に生まれ変わるのです。
収集・運搬料金はいくら?
収集・運搬料金は販売店に異なります。家電販売店のサイト等では処分予定のテレビのサイズ、メーカーをもとに詳しい費用を調べることもできますので、そちらをチェックしてみてください。
一般的には近隣の販売店にお願いする方が多いようです。
合計するといくらになるの?
あくまでも目安となりますが、リサイクル料金・収集運搬費用をあわせると下記の値段となります。
引用:日本不用品回収センター
大きさやテレビの種類によって料金が異なるため、持っているテレビの大きさの確認から始めるのがおすすめです。
「家電リサイクル券」とは
リサイクル料金の支払いに必要となるのが「家電リサイクル券」です。
家電リサイクル券はリサイクルを行った証明になるとともに、券に表記された「お問い合わせ管理番号」から、自分が処分した家電が適正にメーカーに引き渡されたかを確認することができます。
販売店を通じて処分する場合には、必要な料金を支払い、控えを受け取ることで家電リサイクル券購入完了となりますが、指定引取場所に持ち込んで処分する場合には事前に家電リサイクル券を購入する必要があります。詳しい購入方法は後ほどご紹介します。
正しい処分方法
ここからは家電リサイクル法に則ったテレビの処分方法を4つご紹介します。
<買い替えの場合>新しいテレビを購入する販売店に依頼する
新しくテレビを購入する場合には、その販売店に処分したいテレビのリサイクルを依頼することができます。
同種の製品の場合は台数制限なく引き取ってもらうことができるため、例えば新しいテレビを一台購入する際に、使わなくなったテレビ二台のリサイクルを依頼することも可能です(その場合収集・運搬料金、リサイクル料金は二台分かかります)。
<処分のみの場合>処分するテレビを購入した販売店に依頼する
家電リサイクル法の対象製品を販売したお店にはそれを引き取る義務があるため、テレビを購入した販売店にリサイクルを依頼することができます。Amazon等の通信販売やテレビショッピングで購入した場合も同様です。また、購入した店舗が遠方の場合、販売店に支店があればどの支店でも対応してもらえます。
市区町村のサービスを利用する
購入したお店がわからないといった場合には、市区町村のサービスを利用して処分することができます。詳しい利用方法はお住まいの地域によって異なりますので、自治体のホームページ等で確認してください。
指定引取場所に持ち込む
指定引取場所とは、各メーカーが使用済みの家電リサイクル法対象機器を引き取るための拠点のことです。所在地は公表されていますので、そちらに直接持ち込むことが可能です。その場合収集・運搬料金はかかりませんが、リサイクル料金を支払うために家電リサイクル券をご自身で購入する必要があります。
家電リサイクル券の購入方法は以下の通りです。
- 処分したいテレビのメーカー名、画面サイズを確認してから郵便局へ行く。
- 貯金窓口にて、家電リサイクル券(料金郵便局振込方式)を受け取り、必要事項を記入する。
- 窓口でリサイクル料金を支払う。
一部の簡易郵便局では家電リサイクル券を扱っていない場合もありますので、事前にお近くの郵便局に確認しておくと安心です。
認可を受けていない回収業者に注意
テレビをはじめとした家電リサイクル法対象機器の処分は、自治体による認可や委託を受けた業者が行うことが義務付けられています。街中を走る回収トラックやインターネット広告で無料回収をうたう業者の中には、廃棄物の処分や収集を無許可で行っているものもあります。不法投棄や不適正処理による環境汚染、不適正な管理による火災などの原因となりますので、正しい処分方法を選択しましょう。
不用品回収業者を利用する際は「一般廃棄物収集運搬許可・産業廃棄物収集運搬業許可」を持っている業者なのかを確認してから依頼すると安心です。
無料で処分する方法はないの?
今まで紹介した処分方法は、お金を払ってリサイクルをお願いするものでした。
自分でフリーマーケットサイトに出したり、リサイクルショップに売却したりすれば、無料もしくは売ってお金を貰う方法もあります。
しかしそれぞれ手間もかかるため、自分に合った処分方法を検討しましょう。
初めてテレビを処分する際は、家電リサイクル法についてご存じではない方も多くいらっしゃいます。
しっかり調べて正しく処分し、環境にやさしい社会を一緒につくりましょう。