暖房器具の電気代を徹底比較!部屋別のおすすめ器具も

冬場は暖房器具を使うので、どうしても電気代が高くなります。

どの暖房器具が電気代を高くしているのか?どの暖房器具が安いのか?気になりますよね。この記事ではそれぞれの種類と電気代を比較して解説いたします。

電気代の安い暖房器具を活用し、快適に冬を過ごしましょう!

暖房器具の種類とその特徴

暖房器具には部屋全体を暖めるエアコンや、一部を暖めるホットカーペットなど色々な種類があります。そのため、まずはじめに暖房器具の種類とそれぞれの特徴を説明します。

エアコン

エアコンは外にある室外機で、空気を圧縮する時に発生する熱(ヒートポンプ機能)を利用して、室内のエアコンから温風として出しています。

この温風で空間を暖め、部屋全体を暖めています。一方で、暖まるまでに時間がかかったり、温風を送るので乾燥が気になったりするという弱点があります。

ヒーター・ストーブ

ヒーターやストーブは石油・ガス・電気の3つを熱源とする製品があります。石油だと灯油の補充が必要だったり、ガスだとガス栓が必要だったりしますが、電気はコンセントがあればどこでも使うことができます。そのため近年は電気ヒーターや電気ストーブに注目が集まっています。

また、電気を熱源とする製品の中にも種類があり、オイルヒーターやパネルヒーター、ファンヒーター、電気(遠赤外線)ストーブ等があります。この違いを簡単に説明します。

 

・オイルヒーター

電気で中のオイルを加熱し循環させることで放熱して、部屋全体を暖かくする。オイル交換不要。

・パネルヒーター

パネルの中に電気ヒーターが搭載されており、部屋全体を暖めることができる。

・ファンヒーター

温風で部屋全体を暖める。エアコンよりパワーが弱めだが、持ち運び可能。

・電気(遠赤外線)ストーブ

電気ストーブはニクロム線、ハロゲン、カーボン、グラファイト、シーズの5つの種類があり、部屋全体を暖めたり、一部のみを暖めたり、種類が豊富。

ホットカーペット

ホットカーペットはカーペットの内部に電熱線が織り込まれているため、電気を流すと発熱してカーペットが温かくなる仕組みになっています。温まったカーペットが直接身体に触れるので、暖房効果が高いのが特徴です。

こたつ

こたつは、やぐらこたつと呼ばれる後から設置できるタイプと、掘りごたつの2つがあります。多くはテーブルの裏面に電熱線があり、電気を流すと発熱する仕組みになっています。

暖房器具の電気代を比較する

先ほど解説した暖房器具を1時間あたりの電気代で比較しました。電気代以外にも暖める範囲・暖まる速さ・初期費用にも注目してまとめています。

暖房器具 暖める範囲 暖まる速さ 初期費用 1時間の電気代
エアコン(8畳) 部屋全体 時間がかかる 3万円以上 17.0円(期間消費電力より算出)
オイルヒーター 部屋全体 時間がかかる 1万~5万円 弱/8.1円~強/32.4円
電気ファンヒーター 部屋全体 時間がかかる 1万~2万円 弱/18円~強/32円
電気ストーブ 部屋全体/一部のみ 時間がかかる/速い 2千~2万円 弱/10.8円~強/21.6円
ホットカーペット 一部のみ 速い 6千~3万円 弱/8.6円~強/12.3円
こたつ 一部のみ 速い 7千~3万円 弱/2.2円~強/4.3円

1時間あたりの電気代は上記のように、製品や使い方によって様々です。

 

また、エアコン等の部屋全体を暖める暖房器具は空間を暖めるため、暖まるまでに時間がかかるのが分かります。加えて初期費用が高いという点も見受けられます。

逆に電気ストーブ等の一部のみを暖める暖房器具は、立ち上がりが良く、初期費用が比較的安いのが分かります。

そして、この表から暖房器具の電気代を抑える意外なヒントがあったので解説します。

エアコンの電気代は意外と安い!?

エアコン初期費用は正直、高いです。しかし部屋全体を暖める暖房器具の中で、月々の電気代が意外と安いということが先ほどの表をみると分かります。最初のエアコンの解説でも触れましたが、ヒートポンプ機能を利用して温風を送るので意外と電気代が安くなるのです。

ちなみに、エアコンは室内を暖めるまでが1番電気を使います。そのため、電気代を抑えるためにずっと「弱」で使うよりも、始めは「強」にして部屋を暖め、暖まったら「自動」にするのが1番良い使い方だそうです。是非試してみてください。

 

その他エアコンの節電・節約方法や各社の最新機種の電気代についてはこちらの記事を参考にしてみてください。

部屋や広さで暖房器具を使い分ける

今までの話から暖房器具には向き不向きがあるのをご理解いただけたと思います。目的別に暖房器具を使用することで、暖かく、電気代も抑えられるということです。

リビング

家族が集まるリビングにはエアコンの使用をお勧めします。人が集まる場所のため、部屋全体を暖めてみんなで暖まれるのが良いでしょう。

また、洋風な部屋であればエアコン+ホットカーペットをお勧めします。ホットカーペットは身体を直接暖められるので体感温度を高めることができます。体感温度が高くなればエアコンを「弱」にしても暖かいと思えるので、エアコンの電気代節約にもなります。和風な部屋であればエアコン+こたつがお勧めです。電気代の安いこたつで手足を暖めて、出ているところはエアコンで暖めるくらいが丁度良いです。そして、こたつを使えば必然と家族が集まり、心も温まります。

更に湿度が高くなると体感温度も高くなるため、加湿器を併用して利用することもおすすめです。

寝室・子ども部屋

寝室や子ども部屋にはオイルヒーターがお勧めです。寝るときは部屋全体を暖かくしたいですが、エアコンやファンヒーターのような温風を出すものだと乾燥が気になります。オイルヒーターであれば乾燥の心配はないので寝室での使用に最適です。

また、オイルヒーターは温風による埃の舞い上がりがないので、床で遊ぶ子どもにも安心して使用することができます。加えて、直接触れても火傷しにくい製品があったり、チャイルドロック機能で動かせない製品があったりするので、子どもが触れても安心です。

トイレ・脱衣所

トイレや脱衣所などは空間が狭く、使用時間も短いので、電気ストーブをお勧めします。この時は、小型で立ち上がりの良いタイプの電気ストーブを選びましょう。トイレや脱衣所のように狭い場所であれば小型の電気ストーブを使うくらいが丁度良いと思います。使いたいときに点けて、使い終わったら消せば電気代もあまり気にしないで済むでしょう。

火災に注意

暖房器具の誤った使い方により、毎年火災が発生しています。

事故が起こりやすいと認識されているのが「石油ストーブ」です。石油タンクから給油後、タンクを戻す際に灯油がこぼれやすくなっています。また、灯油の拭き取りが十分ではない状態で点火すると引火し燃えてしまうのです。

電気を使わず、停電時などもしもの際にも使えるため利用している方は多いので、十分に気を付けましょう。

 

しかし、東京消防庁によると実は最も火災事故が多いのは「電気ストーブ」なのです。

石油ストーブに比べ、安全性が高いと思われており燃えやすいものとの距離が近いことが一番の原因です。電気ストーブ10cm以内まで布などが近づいてしまうと、ストーブに直接接していなくても発火する可能性が高くなっているのです。

 

ボヤ程度の火災であっても、着た衣類に燃え移り大やけどをしてしまったり、一酸化中毒になってしまったりと、亡くなる方は多いです。

日ごろから注意して暖房器具を利用するようにしましょう。

 

まとめ

今回は暖房器具の種類やその電気代に関して解説いたしました。部屋の広さや用途に合わせて選んだり、メインとサブの2個使いをしたり、上手に使って寒い冬を乗り越えましょう。

 

その他冬の電気代節約方法については、下記の記事で詳しく説明しているので是非一緒にチェックしてみてください!

 

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