お風呂でもSDGs!シャンプーバー・エシカルシャンプーのすすめ!
環境に優しいシャンプーって?
「シャンプーバー」や「エシカルシャンプー」は近年注目が集まっているバスグッズ。実は環境にも髪にもお財布にも優しいシャンプーなのです!
「全部に優しいシャンプーってどういうこと?」と気になりますよね。それぞれどういったものなのか説明していきます。
シャンプーバーとは?
シャンプーバーは、液体タイプのシャンプーから水分を抜いて固めたもの。固形シャンプーとも呼ばれます。見た目は固形石鹸に似ているため「髪がきしみそう」という印象を持たれがちですが、美容成分等もしっかり含まれているため、使用感は液体シャンプーと大差がありません。濡らすと、泡立ち・洗浄効果も抜群、自然由来の成分で製造され、髪や肌に優しいため、近年注目が集まっています。
エシカルシャンプーって?
エシカルシャンプーは、さまざまな面から自然や動物、私たち人間に優しいシャンプーのことを指します。上記で紹介したシャンプーバーも、エシカルシャンプーに含まれます。
その他にも
・プラスチックフリー
・オーガニック
・ヴィーガン
・動物実験なし
等の特徴があります。
ただ、シャンプーバーと異なりパッと見てエシカルシャンプーだと分かりづらいものも多いです。そんなときは「認証マーク」を参考にしてみてください。(認証マークのコラムURLを貼る)認証マークを確認することで、どういった特徴を持つ商品なのかが分かります。
また、ボトルがリサイクル素材を利用しているものだったり、コンポストが可能な素材で作られているものだったりする商品もエシカルシャンプーに含まれます。
自分が使っているシャンプーがどういったものなのか、一度チェックしてみるのもいいですね!
どんな風に環境に優しいの?
いろいろな特徴を説明してきましたが、シャンプーバーは、具体的にはどのように環境に優しいのでしょうか?
紙の包装紙で脱プラ
通常のシャンプーは、プラスチックボトルが利用されている場合が多いです。
しかし、シャンプーバーは、紙の包装紙である場合が多いため、プラスチックフリーな商品がほとんど。多くの方が毎日髪を洗う習慣がある日本では多くのシャンプーボトルが捨てられています。
プラスチックは、作るときにも処分の時にも多くの二酸化炭素を排出します。シャンプーボトルを利用する人が減るだけで、多くの二酸化炭素の排出を減らすことができるでしょう。
天然素材のため環境や動物に優しい
シャンプーバーの多くは自然由来の原料でできており、水分がないため防腐剤も使われていません。液体シャンプーの場合、水分を含むため、微生物が繁殖しやすく防腐剤は必須。中には防腐剤が使われていない液体シャンプーもありますが、使用期限がかなり短くなってしまいます。
また、お風呂はどうしても高温多湿となってしまいます。そのため細菌が繁殖しやすく、こちらもシャンプーが傷む原因となります。こうした理由から、一定の品質を保持するため、ほとんどの液体シャンプーでは防腐剤が利用されています。
防腐剤は、強い抗菌作用があるため人によっては頭皮等が荒れてしまうことも。
ほとんどのシャンプーバーは、防腐剤が入っていないため、お肌が敏感な方等も安心して利用できます。
※シャンプーを始めとした化粧品には防腐剤等の配合濃度が定められており、ほとんどの人には影響が出ないようにはなっています。また、各企業で長年の研究の結果、実際には定められている濃度よりも少ない場合が多いようです。
実は高濃度
上記のように、環境に優しいシャンプーバーですが、実は私たちのお財布にも優しいのです!
シャンプーバーは通常の液体シャンプーから水分を抜くため、液体シャンプーの2~3倍の成分が凝縮されています。ロングヘアの方でも、1本のシャンプーパーで2カ月~3カ月はもつため、お財布に優しいですよね。
また、ボトルを使わないことで詰め替えの手間がなくコンパクトなのも魅力の一つです。石鹸と似た大きさの商品が多かったり、切り分けて利用することもできたり、飛行機でも液体としてカウントされないため、持ち運びにも非常に便利です。
カウントされないため、お出かけ先でお気に入りのシャンプーが使えるのはとっても嬉しいですよね。
デメリットはある?
たくさんのメリットがあるシャンプーバー。「メリットを上回るデメリットがあるのでは?」と少し心配になりますよね。実際はどのようなデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。
固形石鹸と見分けづらい
既に固形石鹸を利用している場合、区別が付きづらいのがデメリットの一つ。
シャンプーボトルを利用していると、分かりやすい印があったり、パッケージに表記があったりしますが、シャンプーバーだとそれはありません。
また、シャンプー・コンディショナーバーの他にも、顔用や身体用の石鹸も固形のものにしていると、お子様や目が悪い方等、人によっては区別が難しくなってしまいます。
そのため、分かりやすく置く工夫が必要になります。
保管に注意
商品の性質上、高温多湿の環境で保管すると、溶けてしまう可能性が非常に高いです。
しかし、使用後に通しの良い場所に移動させたり、シャンプーバー保管のためのアイテムを使ったりすることで、溶解を防ぐことができます。
慣れるまで洗いにくい
洗い方はとてもシンプルですが、最初は洗いにくいと感じてしまう方もいるかもしれません。しかし、数回使用することで、コツや洗いやすさが分かり、慣れてくるという方がほとんどです。
買える場所が少ない
注目を集めているシャンプーバーですが、まだまだ一般的には普及していません。そのため液体シャンプーのようにドラッグストアやコンビニ等で気軽に購入できません。
ただ、シャンプーバーは海外製品が多いため、パッケージデザインが豊富でかわいいです。ショッピングの際に、ボディケア用品店で購入すると気分が上がりますよ!
シャンプーバーの選び方
さまざまな種類があるシャンプーバー。どの商品が良いのか迷ってしまいますよね。シャンプーバーだからといって、環境に優しいとも限らないのが現実。選ぶ際には原材料を確認してみましょう。
パーム油が使用されていない
生活用品から食品にわたるまで、さまざまなものに使用されているパーム油。パーム油とは、『アブラヤシ』の実からとれる植物性の油です。スーパーに並ぶ50%の商品に入っていると言われるほど、多くの製品に使用されています。しかし、需要と供給のバランスが合わず熱帯雨林の消失やそれに伴う動物への影響など、深刻な環境問題を引き起こしています。
環境面を思っての選択であれば、パーム油が使用されていない製品をおすすめします。
石鹸素地不使用のもの
石鹸素地とは、油脂の中に含まれる脂肪酸と水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムを混ぜて化学反応を起こさせた成分で、水を混ぜれば石鹸になるものです。
石鹸素地を使用したシャンプーバーは一般的にはpH8~9といわれています。pHは水素イオン濃度で、中性がpH7となります。pH7より高い数値だとアルカリ性で、低いと酸性となり、髪や頭皮が好むのは弱酸性のpH5だと言われています。そのため人によっては石鹸素地が入ったシャンプーバーを使った際に、髪がパサついたり、頭皮が痒くなったりしてしまうことがあるようです。
おすすめのシャンプーバーブランド!
ethique(エティーク)
ニュージーランド発祥のコスメブランドである「ethique」。
脱プラスチックのシャンプーとコンディショナーをコンセプトとし、2012年に誕生、2019年に日本に初上陸しました。
エティークのシャンプーバーの包装は紙の包みと外箱のみ。使用されている紙もPEFC認証で持続可能、専用のケースは竹繊維とコーンスターチで作られ、コンポストが可能といった徹底さ。もちろん、動物性原料・動物実験はゼロ。
また、利益の20%がオランウータンプロジェクトとインターナショナルアニマルレスキューなどの慈善団体に毎年寄付されています。
LUSH(ラッシュ)
石鹸からリップまでさまざまな商品を置いているLUSHは、イギリス発のハンドメイドコスメブランド。新鮮な野菜や果物を使った100%ベジタリアン、80%ヴィーガン対応のナチュラルコスメブランドで、動物実験をせず、可能な限り合成保存料に頼らない処方で手作りされたコスメが人気のブランドです。
見た目もスイーツのようにかわいく、プレゼントに喜ばれること間違いなし!
実店舗が多いため、店員さんに商品選びを相談しやすいのもメリットの一つです。
The BAR
明治38年創業のスキンケア製品メーカーである株式会社マックスが「気軽に参加できるSDGs活動」をコンセプトにつくった「The BAR」。
ほぼ全ての商品を自社製造しており、非動物由来の天然由来原料を中心に厳選し作られています。包材はリサイクル可能なもので、パッケージのインクは植物由来のインクを採用しています。
成分・使用感・パフォーマンスに徹底的にこだわり開発された商品は、フランスで最も権威があるビューティーアワード「VICTOIRES DE LA BEAUTE 2020-2021」を受賞しました。
2022年には、前年比400%超の注文が殺到し、一時、生産が追い付いていなかったものの供給の安定化に成功。2023年からはより増産体制を整え東南アジアやアメリカ等の海外への出荷も予定されています。
まとめ
プラスチックフリーで環境に優しいシャンプーバー。生活に取り入れるだけで、SDGsに貢献することができます。ただ、デメリットもあるのが現状です。そのため、自分に合った商品を見つけることがポイント。
お気に入りのシャンプーバーを見つけて、より楽しいバスタイムを過ごしてみてはいかがでしょうか?