【気になる】うちの電気代ってこんなに高いの?電気料金の平均

毎月の出費に関わってくる電気代。皆さんは普段の電気代を気にしたことはありますか?毎月電気代を気にする方はいるかと思いますが、その金額が他の家に比べて高いかどうかについては知らない方が多いのではないでしょうか。今回は世帯別の電気代の平均や、消費電力に関して解説いたします。

あなたの電気代は平均以上?

世帯別に見た電気代の平均

まず初めに、世帯別にみた電気代の平均を見てみましょう。

今回は年間で電気代が少し高くなる12月の平均を集計してみました。

世帯別の平均電気料金(2019年12月)
世帯数 1人 2人 3人 4人 5人 6人以上
金額 5,184円 8,795円 9,995円 10,714円 10,744円 14,866円

皆さんの普段の電気代と比べるといかがでしょうか?こちらはあくまでも総務省で出している統計データのため、住んでいる地域の環境やライフスタイルで金額は変動してくるかと思います。そのため金額だけ見ても実際はどのくらいの電気を使っているかはイメージがつかないのではないでしょうか。

世帯別に見た電気使用量の平均

次に平均金額をもとにした1ヶ月の電気使用量を見てみましょう。契約プランやアンペアで若干誤差が出ますが、今回は先程の消費電力データをもとに、東京電力「従量電灯B 40A」プランで契約した場合の電力使用量を計算してみます。

世帯別の平均電気使用量(2019年12月)
世帯数 1人 2人 3人 4人 5人 6人以上
電気量 176kwh 307kwh 345kwh 368kwh 369kwh 500kwh

以上が1ヶ月あたりの電気使用量平均です。普段から電気量も見ている方であれば平均に対して自分の電気量が多いかどうかがわかりますが、月々の電気量を覚えている方は多くはないでしょう。ではもっとわかりやすくするために、毎日こんな生活をしたらこのぐらいの電気量という例を上げてみましょう。

その電気量って何に使っているの?

1人暮らしの場合

最初は1人暮らしの方です。平日は仕事で外に出ているため、電気を使っている時間帯は6時〜8時、19時〜24時の合計7時間とします。また、使用している家電はテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、照明、電子レンジ、ドライヤー、掃除機とします。

各家電の1日の平均使用量はテレビ4時間、冷蔵庫は1日中電源がついているため24時間、エアコンは家にいる間で7時間、照明も7時間。洗濯機は2日に1回として1日あたり20分とします。他の家電に関しては1日の使用量が1時間もないため少し多めに考え、各5分とします。

次に休日は家にいることを想定し、計算しやすいようにテレビ、エアコン、照明の使用時間を平日の1.5倍として考えます。

以上のことを前提に1ヶ月の電気使用時間を計算すると、テレビは128時間、冷蔵庫は672時間、エアコンは224時間、洗濯機8時間、照明224時間、電子レンジ2時間、ドライヤー2時間、掃除機2時間となります。

電気使用量は各家電の消費電力(kw:キロワットは家電を使用するときに必要とする電力)×使用時間(h:時間は1時間単位で計算)で計算できますので、先程出した電気使用時間をもとに計算すると、以下のようになります。

家電種類 テレビ 冷蔵庫 エアコン 洗濯機 照明 電子レンジ ドライヤー 掃除機 合計
一か月の使用時間(h) 128 672 224 8 224 2 2 2  
家電の消費電力(kw) 0.15 0.605 0.06 0.045 1.1 1.2 1.1  
一か月の消費電力(kwh) 19.2 25.33333 135.52 0.48 10.08 2.2 2.4 2.2 197

※冷蔵庫は年間電力消費量で記載されているため、12か月で割った数値で計算

※エアコンは電力量は110~1100kw十表示されることが多く、一定ではない為今回は平均値で計算

 

つまり1ヶ月に使用する電気量は197kwhです。(各家電は平均的な消費電力で計算しています。)先程説明した、平均の電気使用量と比べると少し多いくらいですね。

あくまでも概算のため、使用している家電の違いや使用状況によって変動するかと思いますが、平均電気量に対してのイメージができたかと思います。

2人暮しの場合

次に2人暮しの場合です。2人とも働いている想定で考えると1ヶ月の電気量の出し方は1人暮らしの場合とさほど変わりません。変わってくるのは個々で使用する家電の使用時間増加と冷蔵庫など、家電のサイズ変化による消費電力の増加です。

使用している家電はテレビ、冷蔵庫、エアコン、洗濯機、照明、電子レンジ、ドライヤー、掃除機とします。そのうち使用時間が増加する家電は洗濯機、電子レンジ、ドライヤーとして、各家電を倍の時間使用するとします。また、冷蔵庫はサイズを少し大きくし消費電力を増やします。

以上のことを前提に1ヶ月の電気使用時間を計算すると、テレビは128時間、冷蔵庫は672時間、エアコンは224時間、洗濯機16時間、照明224時間、電子レンジ4時間、ドライヤー4時間、掃除機2時間となります。

1人暮らしの時と同じように電気使用時間を計算すると、1ヶ月に使用する電気量は202kwです。(各家電は平均的な消費電力で計算しています。)平均の電気使用量と比べると少ない数字が出ました。

あくまでも1人暮らしの家電とほとんど同じ設定のため、平均よりだいぶ少ない数字になりました。実際エアコンを2台使っていたり、洗濯機に乾燥機能がついていたり、浴室暖房を使ったりすると平均値に近い数値になっていきます。

3人以上の場合

最後にファミリー世帯で考えてみましょう。共働きをしている場合は別ですが、1人暮らしや2人暮しと比べると誰かしらが家にいる時間が増えるのではないでしょうか。その場合使用頻度が変わってくる家電はテレビ、エアコン、照明です。

1人暮らしの休日を想定した使用時間が平日にもかかってくると想定すると、だいぶ使用時間が増えます。また、家が大きくなればエアコンを2台使用していたり、洗濯機の費用頻度が増えたり、冷蔵庫のサイズが大きくなったりと使用電力はどんどん増えてきます。

今回は計算しやすいようにエアコンは1.5倍、洗濯機は毎日使用のため2倍、冷蔵庫はファミリーサイズの消費電力、電子レンジやドライヤー、掃除機なども2倍の使用頻度として計算していきます。

以上のことを前提に1ヶ月の電気使用時間を計算すると、テレビは160時間、冷蔵庫は672時間、エアコンは420時間、洗濯機16時間、照明280時間、電子レンジ4時間、ドライヤー4時間、掃除機2時間となります。

電気使用時間をもとに計算すると、1ヶ月に使用する電気量は328kwhです。平均の電気使用量と比べると少ないですが、先程の二人暮しの時と同じように使用する家電の増加や暖房設備、乾燥機能つき家電を使用することで、電気使用量は増えていきます。

実践してみよう。電気代を抑える方法

最後に先程計算した電気使用量の例をもとに、電気代を抑える方法を考えていきます。

電気代は大まかに言うと電気使用量×電気単価で計算されています。(実際はもう少し複雑です。)つまり電気使用量か電気単価を下げることができれば、電気代を抑えることができます。

電気使用量は先程の計算式にもあった通り、各家電の消費電力(kw)×使用時間(h)です。このことから、電気代を抑える2つの方法が考えられます。

1つは家電の消費電力を下げること。年々技術の進歩により、家電の性能は上がってきています。効率的に部屋の空気を循環させることができるエアコンや省エネで動かすことができる洗濯機など、日々進化しています。導入コストはかかってしまいますが、使用頻度が多くなればなるほど消費電力が少ないほうがお得になっていきます。

また、家電を購入以外で電気代を抑えたい方は使用時間を少なくする方法を実施しましょう。各世帯別の例でも上げたように、世帯数が少ないほど電気料金が低いのは、単純に家電の使用時間が少ないからです。

そのため、家族が多くても、家電の使用時間を減らせれば電気代を抑えることができます。例を上げると、家電をつけっぱなしにしないことや休日は外へ出かけて使用時間を減らすことなどです。簡単な方法ではありますが、1番効果的な手段です。

月々の電気代が減れば、その分ほかのことにお金使うことができます。ぜひこの機会に家庭の電気の使用状況を見直してみてください。