空気清浄機の電気代はどのくらい?節約方法も解説。

ウイルス性の風邪やカビ、花粉など。あまり窓が開けられない部屋だと、空気がキレイか気になりますよね。そんな時に役立つのが空気清浄機です。空気清浄機は部屋の空気をキレイにしてくれますが、つけっぱなしにしてしまうことも多く、電気代が気になります。そんな電気代が気になる方に向けて、空気清浄機の電気代、節電方法を解説します。

空気清浄機の仕組み

空気清浄機には種類があるのをご存じですか?大きく分けると3種類あります。

・ファン式空気清浄機

・イオン式空気清浄機

・電気集塵式空気清浄機

まず電気代を紹介する前に、自宅の空気清浄機がどの種類かわからないといけません。各空気清浄機の仕組みを簡単に紹介しますので、どの種類か調べてみてください。

ファン式空気清浄機

最も基本的な仕組みの空気清浄機です。本体に、空気を取り込むためのファンとフィルターが内蔵されており、吸い込んだ空気をフィルターに通すことによってキレイにします。簡単に言うと掃除機みたいな感じです。構造がシンプルなためコンパクトですが、フィルターを手入れしないと、性能が低下します。

イオン式空気清浄機

ファン式とは違う方法で空気をキレイにするのが、イオン式です。このタイプは汚れやウイルスをイオンの力によって不活化(弱らせる)させ、空気をキレイにします。ハウスダストや花粉のような大きい粒子に対しては効果が薄いとされています。

電気集塵式空気清浄機

ファン式のフィルターにイオン式の汚れ分解機能を待たせた空気清浄機です。フィルターに付着した汚れをイオンによって分解するため、フィルターが長持ちする構造になっています。しかしその分、仕組みが複雑になるため、比較的大きな本体になります。

ちなみに、上記で説明した以外にもファン式で空気をキレイにしつつ、イオンを空気中に放出するタイプや、除湿や加湿機能が付いた空気清浄機もあります。いくつか説明しましたが、基本的に空気を吸っているタイプであれば、ファン式です。ほとんどのメーカーがこのファン式にいろいろな機能をつけているため、今回の電気代解説ではファン式を基準にします。

もし、ほかの機能も付いている場合はこの後解説する消費電力や金額より少し高くなると考えてください。

空気清浄機の消費電力と電気代

空気清浄の消費電力と電気代について解説します。今回は平均的な消費電力と電気代を解説するために、対応する部屋の大きさや機能を統一し、三社の空気清浄機を比べてみました。条件は8畳の部屋対応で、空気清浄機能のみ製品です。会社はDAIKIN(MCK40W)、SHARP(FU-N50)、Panasonic(F-PXS55)です。

消費電力は?

まずは消費電力を比べてみましょう。空気清浄機には吸引力が段階によって変化する対応もありますので、各段階の違いも比べてみます。

消費電力(kw)
DAIKIN 0.031 0.013 0.008
SHARP 0.049 0.013 0.0026
Panasonic 0.049 0.011 0.007
平均 0.043 0.012 0.005

 

以上のような消費電力になっています。上の表の消費電力(強、中、弱それぞれ)は扇風機より少し小さい電力量です。扇風機と同じく、ファンを回している構造のため、電気使用量も近いのかもしれません。

電気代は?

次に一時間当たりの電気代を表にしてみます。電気料金の単価は1kWhあたり27円で計算します。

一時間当たりの電気代(円)
DAIKIN 0.837 0.351 0.216
SHARP 1.323(1.3) 0.351(0.35) 0.0702(0.07)
Panasonic 1.323(1.4) 0.297(0.3) 0.189(0.2)
平均 1.161 0.324 0.135

()は各メーカーが公表している電気代です。

強で使用したとしても、一時間当たり約1円です。仮に24時間回したら約24円、30日ずっと回し続けた場合は約720円となります。弱だと強の10分の1ほどの電気料金になるイメージです。

節電方法は?

それでは、電気の使用を抑えるための工夫を紹介いたします。

使用する時間を短くする

一番単純な話ですが、使用時間を短くすれば電気の使用量は少なくなります。使用時間を短くするには、電源を止めて窓での換気を行ったり、外出を増やし家にいる時間を少なくしたりするのがポイントです。

部屋の大きさにあった製品を使う

空気清浄機の対応できる部屋の大きさが適正でないと、効率のいい空気の清浄ができません。なかなか、清浄がうまくいかず常に強にしてしまうと、その分余計な電気をつかってしまいます。購入時に、設置したい部屋の大きさを確認し、対応できる空気清浄機を買いましょう。

電気代を抑えるには?

前述した節電方法を検討しても、対応できない方もいるかもしれません。しかし、どうにか対処しないと電気代は高くなる一方です。そんな方のために、少し違うやり方で、電気代の抑えられる方法を紹介します。

電気契約のプランを見直す

電気会社との契約にはプランがあります。電気の使用が多い人もいれば、少ない人もいるため、それぞれにメリットがあるプランを設けているのです。プランによっては電気の単価が違うため、電気代を低くすることができるかもしれません。

電気会社を変える

契約する電気会社を変えるのもお勧めです。最近では、多くの電気会社があり、どの企業も様々なサービスを出しています。電気の質はどこに頼んでも同じのため、サービス内容を比較して、自分にあった電気会社を選んでみましょう。