テレワークで電気代はいくら増える?すぐに実践できる節約のコツ

コロナ禍によって、テレワーク(在宅勤務)を導入する会社が増えています。今までよりも自宅にいる時間が長くなったので、やはり気になるのは電気代ですよね。今回は、テレワーク(在宅勤務)によって増える可能性のある電気代とその他の費用、節電のコツも紹介します。

そもそも「テレワーク」「リモートワーク」「在宅勤務」の違いって?

「テレワーク」とは、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のことをいいます。似たような言葉で「リモートワーク」や「在宅勤務」といった言葉もありますが、正確にいうと「リモートワーク」は会社から離れた場所で働くこと。「在宅勤務」は自宅で働くことをいいます。

テレワーク(在宅勤務)で増える電気代

仕事をする上で、パソコンや照明、冷暖房の電気代が必要になりますよね。会社で勤務しているとすべて会社内でまかなえていたものが、テレワーク(在宅勤務)をすることによって、自宅の電気代に加算されてしまいます。

一体どのくらいの電気代が増えてしまうのか、項目ごとに解説していきます。

※1kWhあたり27円で計算

パソコン(以下PC)

PCは、ノートPCかデスクトップPCかによって消費電力が異なります。

・ノートPCの場合

ノートPCの消費電力は20~50Wで、1時間あたりの電気代は0.5~1.4円となります。仮に1日8時間自宅で仕事した場合は4.3~10.8円。月22日間使用した場合だと電気代は95~238円増加となります。

・デスクトップPC

デスクトップPCの消費電力は50~120Wで、1時間あたりの電気代は1.4~3.2円となります。仮に1日8時間自宅で仕事した場合は10.8~26円。月22日間使用した場合だと電気代は238~570円増加となります。

照明

照明もLEDと蛍光灯では消費電力が異なります。8畳用の照明で消費電力を比較してみましょう。

・LED

LED照明の消費電力は約40W。1時間あたりの電気代は約1.1円で、1日8時間の使用で約8.6円。月22日間使用すると約190円の増加となります。

・蛍光灯

蛍光灯の消費電力は約80W。1時間あたりの電気代は約2.2円で、1日8時間の使用で約17.3円。月22日間使用すると約380円の増加となります。

照明のワット数は増えればその分明るくなります。しかし、蛍光灯はLEDと比べ、同じワット数でも半分程度の明るさしかありません。そのため、同じ明るさにしようとすると電気代も約2倍となってしまいます。

エアコン

夏の暑い時期や、冬の寒い時期にはエアコンが欠かせません。エアコンの消費電力は、冷房使用時と暖房使用時で少し差があります。8畳用エアコンの消費電力を比較してみましょう。

・冷房

冷房使用時の消費電力は約610Wで、1時間あたりの電気代は約16.5円となります。1日8時間使用した場合は約132円。月22日間使用した場合は約2,900円の増加となります。

・暖房

暖房使用時の消費電力は約630Wで、1時間あたりの電気代は約17円となります。1日8時間使用した場合は約136円。月22日間使用した場合は約3,000円の増加となります。

人によっては、週何日テレワーク(在宅勤務)といったように決まっていることもありますので、下記の表を参考にしてみてください。

テレワークによる1カ月の電気代増加額の一覧

テレワーク日数 パソコン 照明 エアコン 合計
週2日の場合 35~207円 69~138円 1054~1,089円 1,158~1,434円
週3日の場合 52~311円 104~207円 1,581~1,632円 1,737~2,150円
週5日の場合 86~518円 173~346円 2,635~2,722円 2,894~3,586円

※テレワーク日数×4週として計算

テレワーク(在宅勤務)の日数にもよりますが、1ヶ月で1,158~3,586円も増加してしまう計算になります。仮にエアコンを夏3ヶ月、冬3ヶ月のみ使用した場合でも、年間で7,187~17,178円も電気代が増加してしまいます。ここまで電気代について解説しましたが、電気代以外にもかかってしまう可能性のある費用があります。

電気代以外にかかる費用

テレワーク(在宅勤務)をするにあたって、自宅で仕事が出来る環境に整える必要があります。電気代以外にかかってしまう可能性のある費用を解説していきます。 

通信費

まず、インターネット環境が必要不可欠です。元々自宅にネット環境がない場合は、新たに契約する必要があるため、その分の費用がかかってしまいます。

機材や家具購入費

手持ちのPCにカメラやマイク機能が付いていない場合は、購入する必要があります。また、仕事をする環境を整えるためにデスクやイスの購入も必要になる場合もあります。さらに、仕事をするうえで直接関連はありませんが、テレワーク(在宅勤務)によって自宅にいる時間が増え、結果的に金額が増加してしまう項目も解説します。 

水道・ガス料金

自宅にいる時間が長くなる分、自炊をする機会やトイレを使用する回数が増えるのではないでしょうか。その分、水道代やガス代も増えるため注意が必要です。テレワーク(在宅勤務)をするとどうしてもかさむ出費。少しでも抑えるためにはどうすれば良いのでしょうか。

テレワーク(在宅勤務)でも節電する方法

少し工夫をするだけでも電気代は節約できます。簡単にできるものばかりなので、実践してみてください。

狭い部屋で仕事をする

ワークスペースは狭い部屋を選びましょう。部屋が狭い分、冷暖房効率が良いので電気代が抑えられます。また、テレビやベッドなど仕事には関係ない家具が目に入ると集中が途切れてしまいます。小さなスペースを用意すると集中力も上がるため、効率よく仕事を進めることができます。

日中は照明をつかわない

なるべく日当たりの良い部屋を選び、カーテンをあけて照明をつけずに仕事をしてみましょう。天気の良い日は照明を使わなくても十分に明るいので、照明の電気代が抑えられます。また、テレワーク(在宅勤務)が長期化する場合は、照明の買い替えも検討してみましょう。蛍光灯よりもLEDの方が電気代を抑えられるため、節電に繋がります。

パソコンの使い方を見直す

パソコンの一番電力を消費するのは、電源を立ち上げる時と落とす時です。使用しない時間が90分以内であれば、なるべくスリープモードにし消費電力を抑えましょう。また、ディスプレイの明るさを落とすだけでも節電に繋がります。

エアコンは自動運転設定にする

エアコンの風量設定を弱にした方が電気代を抑えられると思っている方は多いのではないでしょうか。実は、間違いなのです。弱設定にしているとなかなか室温が設定温度に達することができず、無駄な電力を消費することになります。自動運転に設定し効率的に調整した方が電気代は抑えられます。

まとめ

いかがでしたか? 1日数円の電気代でも塵も積もれば山となります。今後もテレワーク(在宅勤務)が増えることが予想されます。今回紹介した節電方法を実践し、かさむ電気代を少しでも抑えましょう。