【5分でわかる】太陽光発電投資とは?
再生可能エネルギーの注目が高まり太陽光発電投資を始める方が増えています。自宅の屋根に設置したり余った土地を有効活用したり、太陽光パネルを設置するための補助金が出る自治体もあります。
太陽光発電投資には興味があるけれど何から始めればよいのか分からない方が多いのではないでしょうか。そんな方に向けて今回は太陽光発電投資の基礎知識からメリットやリスクなども併せて詳しく解説していきます。
太陽光発電の基礎知識
太陽光発電投資をする上で、まず太陽光発電とはどういったものなのか知らないままでは損をしてしまうこともあります。
太陽光発電とは
太陽の光を利用し、エネルギーを生みだすのが太陽光発電です。太陽電池と呼ばれる半導体へ太陽光に含まれる光エネルギーをあてることによって電気が流れる仕組みになっています。電池というと電気をためることができる電池と勘違いされますが、電気をためる機能は太陽電池にはありません。
太陽光発電の種類
太陽光発電には「住宅用」と「事業用」の2種類があり、それぞれ発電容量の違いがあります。
- 住宅用太陽光発電・・・10kW未満
- 事業用太陽光発電・・・10kW以上
「住宅用」と「事業用」で発電のシステムが大きく異なるわけではありません。ですが、法律や売電をする際の扱いが大きく異なっています。
再生可能エネルギーの固定価格買取制度とは?
太陽光発電の売電価格は、一定価格で一定期間電力を買い取ることを国が保証する「固定価格買取制度(FIT)」によって定められています。10kW未満の住宅用太陽光発電では個人宅で使用し余った電力を売る「余剰買取制度」が適用になります。買取期間は10年間ですが、買取価格は事業用よりも高く設定されています。
一方、10kW以上の事業用太陽光発電であれば「余剰買取制度」もしくは、発電した電力をすべて売る「全量買取制度」を選ぶことが可能です。(10kW以上50kW未満の場合は条件有)買取期間は住宅用よりも10年長い20年間、さらに税制上の優遇を受けることができます。
なぜ投資として注目されているのか?
投資といっても、株式投資や不動産投資など様々な種類があります。その中でも太陽光発電投資が注目されているのは、いくつかの理由があります。先ほど説明をした「固定価格買取制度(FIT)」という国による買取保障制度があるため、太陽光発電投資は収益の安定性が見込まれます。
株式投資や不動産投資の場合、投資先の業績や相場変動、入居者数など外的要因に左右されますが太陽光発電投資は、発電したけれど収益がないといった事態は起こりません。
メリット
一般的に太陽光発電投資の利回りは10%前後とされています。先ほども説明した通り、国の制度によって外的要因に左右されず安定した収益が得られるため、投資リスクが低いことが第一に挙げられます。また、太陽光発電の導入費用負担は年々減少傾向にあり、さらに設備自体の性能も向上しているため、固定価格買取制度の適用期間中はより効率よく投資回収が可能です。
その他にも、太陽光発電を対象とした補助金や減税措置もありますので、上手に制度を利用することで初期費用を抑えられ、節税も可能になっています。自治体によっては対象外の場合もありますので、利用規約等をしっかり確認した上で導入を検討しましょう。
デメリット
初期導入費用やメンテナンス費用が発生します。また、屋根の上ではなく平地に設置する場合はいたずらや盗難対策などの追加費用がかかります。その他には、天候の影響を受けることが挙げられます。ですが、最近の太陽光パネルは分厚い雲でなければ雨の日でも発電することが可能になっています。
始めるときに確認したい、チェックポイント
まず現地調査を
屋根の形状や、土地によっては地理的な問題で設置ができない、または設置しても日射量が少なく発電効率が悪い場合があります。それを確認するためにも、実際に現地調査をする必要がありますので、まずは信頼できる業者へ問い合わせすることをオススメします。
近隣トラブル
平地に設置する場合、太陽光パネルを設置することで自然の綺麗な景観を壊してしまったり、またメンテナンスを怠ると雑草が生い茂り、泥水や枯れ木が溜まってしまうこともトラブルになりかねません。また、太陽光パネルの反射光がトラブルの原因となってしまう場合があります。そうならないためにも、あらかじめどのようなトラブルが起こりうるのかしっかり把握し、未然に防ぐことが必要になります。
太陽光発電を設置するとかかる可能性のある税金を詳しく知りたい方はこちら
太陽光発電パネルを設置し、発電した電気を売る太陽光発電投資。太陽からの光は枯渇することはないため、一見簡単に収益を得られるように見えます。しかし、太陽光発電投資に限った話ではありませんが、リスクがゼロの投資はありません。
高額の費用がかかる太陽光発電投資だからこそ、きちんと知識や情報を得てリスクを最小限にとどめることが重要となります。無防備のまま投資を始めることが一番のリスクです。