ルンバやロボット掃除機の電気代って?普通の掃除機と比較するとどう?
どんどん一般的に利用されるようになってきたルンバを始めとするロボット掃除機。利用の際に気になるのは電気代ではないでしょうか?この記事ではロボット掃除機の電気代や一般的な掃除機との電気代の差など詳しく解説いたします。
ロボット掃除機とは?
ロボット掃除機とは、自動のお掃除ロボットです。アイロボットが販売するルンバや、パナソニックが販売するルーロなどが代表的な製品になります。スイッチひとつで床のお掃除をしてくれることから、販売当初は大きな話題となりました。
近年ではAIを搭載して間取りを覚えたり、スマートフォンと連携して外出先からの操作などができたりと、どんどん性能が上がっており新しいモデルを購入する人も増えています。
しかし、購入にあたって気になるのは電気代ではないでしょうか。どのくらいの電気代がかかるのか見ていきましょう。
電気代
ロボット掃除機
2023年11月現在、ルンバシリーズの最新機種である「ルンバ コンボj9+」を例に電気代をみていきます。
こちらの機種は1回充電するために約3時間かかります。
消費電力は30Wほどと仮定すると、27/kwhの電気代の場合、約2.4円の電気代がかかります。週7日、毎日充電を行うと約17円、1年間で約876円の電気代となります。
しかし注意が必要なのは、充電だけでなく待機電力もかかるということ。ロボット掃除機は掃除時以外、コンセントに繋がっているホームベースで待機状態になっています。
待機電力は1時間あたり約4Wほどとなるため、24時間/30日で計算すると2.88kWhほど毎月かかってきます。つまり1ヶ月で約78円の待機電力がかかります。1年間で計算すると933円ほど。
充電時の電気代とあわせると1年間で約1810円となります。
これが高いのか安いのかいまいちピンとこない方も多いでしょう。次に一般的な手動掃除機の電気代を見てみましょう。
一般的な掃除機
一般的な掃除機にはさまざまな種類がありますが、今回は紙パック式・サイクロン式を例に挙げます。
・紙パック式
紙パック式は、吸い込んだゴミを溜める紙パックがついていることが特徴の掃除機。紙パックごとゴミを捨てることができるため、衛生的なのが嬉しいポイント。
今回は2023年2月に発売したPanasonicの最新モデル「MC-PJ22G」を例にいたします。
この機種の最大消費電力は1150Wとなり、1回の掃除に20分かかると仮定すると、1日の電気代は約10円。1ヶ月(30日間)毎日掃除すると約300円で、1年で計算すると3600円ほどとなります。
1回の掃除が10分ほどで終わる場合は、ロボット掃除機と同じくらいの1800円ほどになります。
※こちらも27/kwhで計算
・サイクロン式
サイクロン式は吸い込んだゴミをダストカップと呼ばれる場所に集めることが特徴。遠心力でゴミと空気を分離し、ゴミだけがダストカップに溜まる仕組みです。紙パック式と異なり、空気がゴミを通らないため臭いが気にならないのがメリットです。また、紙パックの交換コストがかからないことも節約に繋がります。
こちらは2023年8月に発売開始のPanasonic「MC-SR41K」を例に挙げます。
この機種の最大消費電力は720W。上記同様に1回20分の掃除と仮定すると、1日の電気代は約6.5円。1ヶ月では195円ほどとなり、1年では2340円ほどになります。
1回10分の掃除では1年間で1170円と、一番安い結果になりました。
電気代では、サイクロン式が一番安い結果となりましたが、ランニングコストではどうでしょうか?
ランニングコスト
ロボット掃除機
上記で例に挙げた「ルンバ コンボj9+」では、紙パック・フィルター・クリーニングブラシ・マイクロファイバーモップパッドなどの交換が可能です。これだけみると「交換する必要があるアクセサリーが多い」と感じてしまう人もいるかと思いますが、公式オンラインストアで購入するとこういったアクセサリーが特典で複数ついてきます。そのため、今回は除外して考えます。
他に交換が必要なものは「バッテリー」です。モバイルバッテリーのように、繰り返し使うごとにバッテリーは消耗していきます。そのため、3~5年に1度ほどバッテリーの交換が必須となります。このバッテリーは公式オンラインストアでは7700円(税込)となっています。
電気代+約5年に1回、バッテリー交換が必要になると覚えておくといいでしょう。
一般的な掃除機
・紙パック式
「MC-PJ22G」で使用できる紙パックは複数あり、一番シンプルなもので880円(税込)、消臭・抗菌加工のもので1540円(税込)となっています。それぞれ5枚入りです。
紙パックの交換頻度は家庭によって異なりますが、2か月に1回ほどが一般的とされています。そのため、1年では計6回の交換が必要となり、5年で考えると30回の交換となります。
それぞれの値段の紙パックで計算すると
880円→5年間で5280円
1540円→5年間で9240円
が、必須でかかってきます。
・サイクロン式
サイクロン式は紙パックがないため、ランニングコストはかかりません。
ただ、フィルター掃除やゴミ捨ては頻繁に行う必要がかかるため、手間がかかってしまうのがデメリットといえるでしょう。
ロボット掃除機を買うと生活が変わる!?
電気代やランニングコストは大きく変わることはないことが分かっていただけたと思います。しかし、気になるのは掃除機本体の費用。一般的な掃除機は2~5万円で購入できますが、ロボット掃除機は10万円以上するものも少なくありません。
こんなに高価にも関わらず、なぜ購入する人が増加しているのでしょうか?調べてみると「ロボット掃除機を購入すると生活が変わる!」という声が多いのです。
掃除時間の短縮
ロボット掃除機最大のメリットは「全自動で掃除を行ってくれる点」ではないでしょうか。近年の商品はAIが搭載されており、自分で行うよりも丁寧に掃除をしてくれるといった口コミが多いです。
今回紹介している「ルンバ コンボj9+」も、水吹拭きのための給水・集めたゴミ捨て・充電が全自動となっています。掃除機掛けと床の水拭きを一気に行ってくれるため、掃除時間はかなり短縮になります。また、仕事や予定などで家をあける際に起動しておけば「掃除しているロボット掃除機が邪魔になる」ということもないでしょう。掃除の時間がほぼなくなった人も多いです。
床に物を置かないようになる
ロボット掃除機の恩恵を余すことなく受けるならば、床はものが少ないことが必須。そのため、自然と床に物を置かなくなるそうです。そうすることで、自然と部屋を綺麗に保つことができるのです。
また、お子さんのいるご家庭ではルンバを動かすために声をかけることが片付けのきっかけになり助かるという声も。単純に片づけを促すだけではわがままを言ってしまうお子さんでも「ルンバがお掃除するから!」と声をかけることで、素直に片づけてくれるそうです。
癒される!?
意外にも多いのが「なぜだか癒される」という声。段差を頑張って乗り越えようとする姿などが癒されるそうです。中には名前をつけている人もいるようで、一層愛着が沸きかわいく見えるようですよ!
まとめ
今回は電気代を中心に、ロボット掃除機と一般的な掃除機の違いについてご紹介しました。
節約方法についてはこちらのページでご紹介しているので、気になる方は参考にしてみてください。
ロボット掃除機・一般的な掃除機どちらにもメリットデメリットがあります。それぞれのご家庭にあった掃除機の導入をおすすめします。